Gleichenia (グレイキニア)とは、彫刻を学んだ池ヶ谷香奈子と
空間デザインを学んだデザイナー池ヶ谷侑による
コンテンポラリー・ジュエリーブランドです。
その活動はジュエリーの枠にとらわれず、
素材や技法による実験的なアプローチを用いて
新しい表現や可能性を追求しています。

月面から着想を得た 「 CRATER 」は、
かつて窓として使われていたガラスからつくられた
1点もののオブジェです。

板状のガラスを重ねたキューブは、
横置きにすると天然石のようにも見える幾層もの模様を楽しめ、
縦置きにするとオーロラのように儚く揺らめく層を楽しめます。

1つとして同じものがない模様は、
ガラスが溶融状態から冷却されて固まっていく際に、
結晶化が起き、光が屈折して透明さを失う「失透」という現象により
生まれるものです。
本来、ガラスという素材において不透明さは
タブーとされることが多いのですが
偶然によってもたらされた現象をありのままに生かすことで
幻想的なガラスのアートピースが生まれました。

光のうつろいを飽きることなく眺めていたくなる 「 CRATER 」は、
オブジェとしてはもちろん、
ジュエリーや鍵などを置くトレイとしてや
またはお香立て、ペーパーウェイトなど
様々なアイテムとしてお楽しみ頂けます。
ガラスの澄みと澱みの調和をご堪能下さい。

Gleichenia / グレイキニア のガラスオブジェ
光にかざすと、幾つもの泡粒が現れる
柱 から着想を得た建築的オブジェ 「 PILLER 」

あらゆる建築には、支えとなる柱があります。
六角柱の構造からなる PILLAR は
ガラスの透過性によって変わり続ける
光と影の存在が印象的です。

照明の光をあてると気泡1つ1つが宝石のように眩く輝き、
自然光にあてると太陽の動きによって変わる
影の濃淡を楽しむことができます。
手に持ち太陽にかざすと、
ガラスの表情の美しさに吸い込まれそうになります。

今回オブジェを製作して頂くにあたり、色を選ばせて頂きました。
沢山の色サンプルの中から、気になった色を窓からの光にかざし
自然光での見え方と、照明の下での見え方を確認。
素敵な色がありすぎて悩みに悩みました。
選びきれない私に対し、アドバイスを下さったり、
時には静かに見守ってくれたりと優しい Gleicheniaさん。
悩みぬいて選んだ色は、クリア(フロスト)・ブラウン・ブラックの3色です。

氷砂糖のような柔らかな色味の角柱は、よく見ると六角柱の角の部分のみ
クリアに磨かれています。
クリアの部分からのぞき見える角柱の中は
無数に散らばる気泡が静止した静寂の世界。
フロストとクリアの表情の差を堪能して頂けます。


ブラウンやブラックは、実際に動いているかのように浮遊する色と
その間に点在する大小の気泡の煌めきが美しい仕上がりです。
形も柄も1つずつしか存在しないとっておきの逸品です。